マヨヒガ

怖いもの好きな人集まれ

映画「オーメン」(1976)

 

(映画.comより)

6月6日6時─── 2人の子が産まれ、1人が死んだ・・・・ それが〈オーメン〉の始まりだった。

 

オカルトホラーと言えば「エクソシスト」と「オーメン」!オカルトブームの火付け役的な映画です。

エクソシスト」のような悪魔との壮絶バトルを期待して観ると少し肩透かしかもしれませんが、平穏を徐々に蝕んでいく悪魔の陰湿で恐ろしい姿が目いっぱい描かれている素晴らしい映画です。

 

 

<個人的な評価>

ホラー描写:☆☆☆☆☆

ストーリー:☆☆☆☆☆

 

<解説>

“悪魔の子”ダミアンに翻弄される人々の恐怖を描き、世界的ヒットを記録した名作オカルトホラー。アメリカ人外交官ロバートは、6月6日午前6時にローマの産院で生まれてすぐに死んだ我が子の代わりとして、同時刻に誕生した男の子を引き取りダミアンと名づける。ところが、ダミアンが5歳の誕生日を迎えた頃から周囲で不可解な事件が次々と起こりはじめ……。ジェリー・ゴールドスミスによる音楽がアカデミー作曲賞に輝いた。(映画.comより)

 

<めちゃくちゃネタバレありのあらすじ・感想>

 

 

 

めちゃくちゃ有名な映画なのですが、私が愛用しているAmazonプライム・ビデオで配信されていなかったのでなかなか観れませんでした。が、新年早々U-NEXTに入ったのでやっと見れました!
内容は、今から見る古典的と言いましょうか。見てる側はホラー映画だと分かってるので「早くエクソシストに悪魔祓いしてもらえ!」とついつい思ってしまうのですが、やはり登場人物たちは悪魔がどうなんてオカルティックな話信じられないんですよね。そういうイライラもホラー映画の醍醐味です笑


自分の子供が死んでしまって途方に暮れていた主人公が、神父に唆されてその日ちょうど同じ時刻に生まれて母親を亡くした子供を養子にするところから悲劇が始まります。乳母がパーティーで急に首吊り自殺するわ、訳ありげなダメダメ神父がおかしな忠告をした挙句串刺しになって死ぬわ…。
妻が危険な目に合ったところで、この件に興味を持った記者から連絡が来て、子供が「悪魔の子」ではないかという話になります。で、色々調べていたら妻も死亡。主人公はついに決意してエクソシストに「悪魔の子」の殺し方を教えて貰います。
そして、殺そうとするのですが…。

 

エクソシストに始まり、死霊館コンスタンティンなどでは壮絶な悪魔祓いが描かれていますが、オーメン悪魔祓いが出来ませんでした。「悪魔の子」を払う前に主人公は死んでしまいます。エクソシストVS悪魔の壮絶バトルを期待すると少しあっけないかもしれません。

 

徐々に周りの人間が奇怪な死に方をしていって、訳の分からないヤバイことに巻き込まれているけどどうしたらいいのかわからずどんどん追い詰められていく主人公…。結局何も成せずに死んでしまいます。そして物語は繰り返す…。

 

個人的に好きなところは以下の通りです。

・6という数字が鍵になる
・死に方が派手でインパクトがある
・後味が悪くてリアル

 

オーメンと言えば666!というホラー映画好きの気持ちがよく分かりました笑

オーメンでは「6」という数字が鍵になっています。悪魔の使いの体に刻印される「666」という数字は聖書の中にある「獣の数字」という解釈が分かれるものなのですが、オーメンでは「6は悪魔の数字であり、666は反キリスト的三位一体を表す」と説明されています。子供が生まれた日も6月6日6時でした。
オーメン以降、「666」は「悪魔の数字」として知られるようになりました。
死に方が派手なのも良いですね。窓を破壊する首吊り、立ったまま串刺し、トラックの荷台の板で首チョンパ…。妻に関しては足の台を攻撃されて二階から落とされた挙句病院の窓から放り投げられて死ぬという、インパクトは無かったけど散々すぎる死に方でした笑

 

やはり金字塔とされるだけあって古典的であり、インパクトもあり、悪魔ものとして非常に面白い映画でした。
しかし、やはり洋画ホラーを見るなら聖書の知識は必須ですね;
学ぶ必要がありそうです…;;

 

ちなみに、2006年にはリメイク版の映画が公開されています!

これは是非見ておきたいですね!

 

映画「ジェイコブス・ラダー」(1990)

(映画.comより)

人は、一日に一歩ずつ『ジェイコブの階段』を登っている

 

何が現実で何が悪夢なのか?私たちは今何を見ているのだろうか?

ジェイコブス・ラダー」は、良い意味で見てると頭がおかしくなりそうになる映画です。

Amazonプライム・ビデオで見れなかったので、新年早々U-NEXTに入会して視聴しました!

 

 

<個人的な評価>

ホラー描写:☆☆☆☆☆

ストーリー:☆☆☆☆☆

 

<解説>

旧約聖書の「ヤコブの梯子」のエピソードをモチーフに、夢と現実の間をさまよう男の不思議な体験を描いたサスペンススリラー。ニューヨークで暮らす郵便局員ジェイコブは、地下鉄車内で見た夢でベトナム戦争での恐ろしい出来事を追体験し、何者かに腹を刺されたところで目を覚ます。それ以来、彼の日常には奇妙な幻覚が交錯するようになり……。主演は「ショーシャンクの空に」のティム・ロビンス。「ホーム・アローン」でブレイクする前のマコーレー・カルキンが主人公の息子役で出演。「ゴースト ニューヨークの幻」のブルース・ジョエル・ルービンが脚本を手がけ、「危険な情事」のエイドリアン・ラインがメガホンをとった。(映画.comより)

 

 

(現在、Amazonプライム・ビデオでは配信されていません)

 

<めちゃくちゃネタバレありのあらすじ・感想>

 

 

 

 

ベトナム戦争中に誰かに腹部を刺されて名誉除隊となった後、離婚して新しい恋人と同棲しはじめたジェイコブ。戦争のトラウマを引き摺って悪夢を見る日々の中、ジェイコブは頭をやたらとブルブルさせる怪物に追われるようになったり、時には離婚していない世界で死んだ息子ゲイブと会話をする夢を見たりします。
明らかになにかがおかしいことに気づき始めるジェイコブ。ある日軍役時代の仲間から連絡があり、話してみると何かに追われていると相談されます。そしてジェイコブは、軍役時代に政府の陰謀によって何かをされ、その後遺症で何かが起こっているということにたどりつくのですが…。

見ている方は次第に何が現実で何が悪夢なのか分からなくなっていきます。というのも、現実での出来事が明らかにおかしくなっていくからです。


熱を冷ますために氷を大量に入れた水の中にぶち込まれたり、怪我をして病院に運び込まれて手術室に向かうもののなぜかその道が血や肉片で汚れた精神病院だったり、のっぺらぼうの看護師に注射を眉間にぶっ刺されたり、手術を終えて入院中のジェイコブを死んだはずの整体師が無理やり連れ出して施術し始めたり…。

 

まるで夢の中のように、訳の分からないシーンが連続していきます。

 

ジェイコブは政府の陰謀実験に関わった人間から、政府の実験によって自分たちの大隊が「ラダー」という薬を投与され、その薬のせいで仲間同士で殺し合ったこと、不可解な現象は薬飲んで後遺症であることを聞かされます。

 

最後、本当の家に帰ったジェイコブは、死んだはずのゲイブに導かれて光り輝く階段を登っていきます。そして…。

 

結局我々が見ていたもの、それはジェイコブの走馬灯のようなもの、でしょうか。

私は途中まで戦争の後遺症で精神を病んでしまった主人公の頭の中を覗いているのではないかと思っていたのですが(「ガリガリ博士」や「さよならを教えて」のように)、違いました笑

全てはベトナム戦争で腹部を刺されて生死をさまよっていたジェイコブが、死に際に見ていた夢だったのです。

ジェイコブは突然発狂した仲間に殺されてしまったという現実や、家族を残してこの世を去ってしまうという現実を受け止めきれなかったのでしょう。
だから死を恐れ、悪夢の中で怪物(悪魔)に追いかけられた。
死を恐れて死から逃げようとすると悪魔に追いかけられて地獄行きになり、死を受け入れると天使に導かれて天国行きになる、という言葉が作中に出てきます。

夢の中で悪魔に追いかけられて死んだ人たちは、ジェイコブにその事を気付かせる為の存在だったのでしょうか。
やがて自分が納得できる真実(実際の真実ではないのでしょうが)にたどり着き、全てを受け入れたジェイコブは天使に導かれて天国への階段を登っていきました。

 

本作は旧約聖書ヤコブの梯子の話にヒントを得ているとのこと。キャッチ・コピーは「人は、一日に一歩ずつ『ジェイコブの階段』を登っている」

本作の背景にある米国陸軍開発による化学兵器BZガス(3-キヌクリジニルベンジラート、通称ゾンビ・ガス)の開発過程における自国軍兵士に対する生体実験の事実と、その被験者が被った後遺症は実話とされています(「MKウルトラ計画」)。

 

個人的に好きなところは…全部です
雑に聞こえるかもしれませんが、これは夢なのか?現実なのか?訳の分からないシーンの連続に翻弄され、何が何だかよく分からない…本当に夢を見ているような感覚でした。
代わる代わる変なことが起こるのが本当に夢みたいなんです。夢の中って変なことが起こっても「そういうもんかー」って感じでスルーしたまま展開するし、めっちゃ昔の友人が突然出てきたり、なんの脈絡もない出来事が代わる代わる起きるけど全く気にしないし、とにかくチグハグでヘンテコじゃないですか。ジェイコブス・ラダーは本当にそんな感じなんです。
見てて頭がおかしくなるかと思いました笑
けど本当に面白かったです。
最後、家族の居ない家で暖かい思い出を走馬灯のように思い出し、自分のせいで死んでしまった息子ゲイブに導かれ光り輝く階段を登っていった先の現実で全てが明らかになる…という流れは本当にグッときました。

本当に素晴らしい映画でした。
全てを知った上でもう一度見返したい映画です。

ちなみに、2019年にリメイクされていますが…。私はまだ見ていません;

 

 

映画「ヘレディタリー 継承」

(映画.comより)

完璧な悪夢

 

公開直後から「直近50年のホラー映画の中の最高傑作」「21世紀最高のホラー映画」と評されてたホラー作品。

監督は、SNS等で話題になった映画「ミッドサマー」を手掛けたアリ・アスター

容赦のないグロテスクなホラー描写と陰鬱な空気感が特徴的です。

 

  • <解説>
  • <以下めちゃくちゃネタバレありの感想>

 

<解説>

家長である祖母の死をきっかけに、さまざまな恐怖に見舞われる一家を描いたホラー。祖母エレンが亡くなったグラハム家。過去のある出来事により、母に対して愛憎交じりの感情を持ってた娘のアニーも、夫、2人の子どもたちとともに淡々と葬儀を執り行った。祖母が亡くなった喪失感を乗り越えようとするグラハム家に奇妙な出来事が頻発。最悪な事態に陥った一家は修復不能なまでに崩壊してしまうが、亡くなったエレンの遺品が収められた箱に「私を憎まないで」と書かれたメモが挟まれていた。「シックス・センス」「リトル・ミス・サンシャイン」のトニ・コレットがアニー役を演じるほか、夫役をガブリエル・バーン、息子役をアレックス・ウルフ、娘役をミリー・シャピロが演じる。監督、脚本は本作で長編監督デビューを果たしたアリ・アスター

(映画.comより)

 

 

 

 

<以下めちゃくちゃネタバレありの感想>

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はじめまして

はじめまして

ホラーが好きで、最近はホラー映画ばかり観ている「まよい」と申します。
このブログではホラーコンテンツの感想やホラー情報等を書いていこうと思います。
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